中小企業ほど「柱」が重要 

・自社の売り上げ、利益を増やしたい

・広告宣伝をそれほど行わずも、自分から自社の情報を取りに来てくれる「ファン」と呼べるお客様を増やしたい

・優秀な人材が入社し、また社内の優秀な従業員が離職しないようにしたい!

このように思われる経営者の方は多いと思います。

そのためにも実は経営者を含めて自社を「伝える」という考え方はとても大切になります。

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伝えるためには「ブランディング」をすることは大切な要素の1つになります。

ブランディングというと、ロゴマークやデザインを思い浮かべる方も多いと思いますが、これもブランディングの1つです。これも大切ですがここは手段の1つにすぎません。

商品やサービスを「伝える」ためにも、ブランディングをするためにも必要不可欠なものがあります。

それが、経営戦略です。

経営戦略こそが「柱」になるものだと考えています。
ブランディングとは言い換えれば企業の「柱の確立」とも言えます。

経営者がなぜ起業しその企業を作ったのか?どんな想いがここにはあるのか?その企業は社会にとってどんな存在なのか?どこを目指したいのか?という柱になる部分を明確にすることが、そしてそれを見える化すること、これが柱の確立です。

ここができていないのに、一生懸命体裁だけ取り繕うと、場当たり的な方法論にしがみついたり、商品ありきでサービスを考えてしまい、本来伝えたいこととは違う…と悩みの沼に落ちていく方をたくさん見ています。

まずは伝えるためにも「柱の確立」が1番重要なのです。

ちなみに、

「ブランドとは何か」という単純な疑問に対する答えについては、難解な定義が多く、理解しにくいのも事実です。
アメリカの経営学者のフィリップコトラーは、

個別の売り手もしくは売り手集団の商品やサービスを識別させ、競合他社の商品やサービスから差別化するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはそれらを組み合わせたもの。

と言っています。
なんだかぼんやりわかったような、わからないような…。

ブランド(brand)の語源は、古ノルド語の「焼印をつける」という意味の「brandr」が語源となっているのだそうです。
この「焼印」は、放牧している家畜が自分の所有物であるのか、他人の所有物であるのかを識別するために付けられたそうです。

なので、ブランドには「識別する」という役割が根本的に備わっているといわれています。

世界経済において日本の立ち位置が危ぶまれている昨今、もはや過去のやり方や、プロダクトアウト的な発想は通用しなくなっているのは多くの経営者の実感している所だと思います。

企業の数だけある「軸の確立」がないまま場当たり的に色々なことを考えても、うまくいきません。

「伝える」ことは経営戦略なのです。

ちなみに、「知名度をあげればブランドになる」のか?これもちょっと違うと考えています。
「伝える」を考える経営者の中には、少なからず知名度をあげればブランドになると考えられている方もいます。

広報PRやブランディングをおこなったことで、結果的にプロダクトの知名度があがることはありますが、やはり戦略的に柱を設計しないと、どこかでブレて、つじつまが合わないことがおこります。