眠る姿勢

眠る姿勢。
これを知らずに、枕だ寝具だと言っている人が多いという印象です。
まずは枕や寝具のお話しをする前に基礎になる眠る姿勢のお話し。

寝姿勢とは?

寝姿勢とは、寝ている時の姿勢のことです。
主に、仰向け、横向き、うつ伏せなどがあります。

どの寝姿勢が良いのかという質問をよく頂くが、culeepでは自分が最も眠りに入りやすい姿勢で良いのでは。とお伝えしています。
なぜなら、人は一晩に20〜40回の寝返りを行うからです。
ただ、良い寝姿勢はリラックスしやすかったり、いびきの対策になったりしますので、やはり軽視してはいけません。

仰向け・横向きの理想的な姿勢とは

仰向けの理想的な寝姿勢はなんと、真っ直ぐに立った姿勢(正常立位姿勢)と同じ背骨のラインを保った姿勢です。

ちなみに良い姿勢とは、耳たぶ(耳垂・じすい)、肩の真ん中(肩峰・けんぽう)、腰の真ん中辺りのゴリゴリするところ(大転子・だいてんし)、膝のまんなか(膝蓋骨後面)、くるぶし(外果の外側・がいかの外側)を一直線で結んだ時に真っ直ぐにならんでいるのが良いとされています。

昼間の姿勢が悪い人は、睡眠の問題を抱えている方は多いです。
良い眠りを手にしたいなら、まずは昼間の姿勢を意識するのはとても大切です。

仰向け寝は、背骨がなだらかなS字状にカーブをキープ

人は直立姿勢を楽に保つために、背骨がなだらかなS字状にカーブをしています。
上記の図を横にすると下記の図の通り。

特に首や腰のカーブは姿勢によって人それぞれ変わってきます。

背中全体で体重を支えるので体への負担が少なく、最も安定した寝姿勢と言われています。
手足を動かしやすく、体液循環が良いため筋肉がこりにくいと言われています。

ただし、反り腰の人は腰への負担が大きくなりやすい姿勢なので、寝返りが打ちやすい寝具を選ぶことが大切になります。また、舌が重力で落ち込みやすくなり、軌道が塞がれやすくなるため、いびきをかきやすい姿勢とも言えます。



横向き寝は、背骨と床が真っ直ぐ平行

横向きの寝方は、頭が適切な高さで支えられ、背骨が真っ直ぐになることで、首や肩にかかる負担を抑えることができると言われています。

肥満や扁桃腺肥大などで気道が狭くなっている人にはおすすめの寝姿勢です。

うつぶせ寝の姿勢は長時間は…。

うつ伏せの姿勢は、お腹が温められ、リラックスしやすく、安心感を得られると言われています。
ただ、首をどちらかに捻るなどの寝姿勢になるため、入眠時は良いですが、長時間の姿勢としてはおすすめできません。

寝姿勢よりも○○を意識すること!!

寝姿勢より大切なのは、寝返りです。

快適な睡眠には、寝返りを打つことがとても大切になります。
寝返りには体温を調整する・血行を促す・体圧を分散させるといった働きがあり、一晩で20〜40回くらい打つのが理想と言われています。
どの姿勢で寝るか、というよりも、眠りに落ちた後に、スムーズに寝返りを打てているかという視点が、快眠につながるカギになります。