「伝える」は外側だけでなく内側の両面で!
「伝える力」はインナーの両面から。
インナーとは社内のことです。社外への「伝える」に力をいれるのと同じ位、社内への「伝える」も重要になります。
インナーへの3つの効果は
1)ブランド力の強化
2)優れた人材の獲得
3)働き方改革
といった、効果が期待できると言われています。
「伝える」と言うと、自社商品やサービスを知って欲しい!、商品やサービスが売れるために話題になれば良いと考える経営者は本当に多いです。
ですが、「伝える」ことは「自社にとって大切な人たちと、コミュニケーションを通じて、長期的な関係を構築すること」です。
自分の言いたことだけを一方的に伝えるのは「広告」です。
「伝える」ためには、軸の確立が大切だと前回のコラムで書きました。
この軸が全てのベースになければいけません。
そして、このベースは社内への浸透を十分に行わなければなりません。
よく見るのが、HPや経営者の部屋に飾ってあるが実態が伴っていないもの。
結局、最終的に決断し、手を動かすのは、経営者であり、自社のメンバーです。この人たちが「軸」を理解せず進めばどうなるでしょうか?
広報やPR「伝える」の効果は、一般的に企業価値や商品価値を高めるものであり、外部から見えるものが社内に作用するものと思われがちです。インナーとアウターがセットになり、この両輪をまわしてはじめて「伝える」ことができると思っています。
特に中小企業こそ、インナーへの効果(社内浸透)を重視するべきです。
身も蓋もない話ですが、中小企業が一般的に言われる戦略を採用したところで、大手に勝てる可能性は低です。
「確固たる柱」がない状態で、安易に外部むけのプロモーションなどの戦略だけに走っても、資金力のある企業には勝ち目がありません。
仮に、非常に魅力的な外向けの戦略を実施できたとしても、中身が伴わなければ、模倣されたり、1回だけのラッキーで終わってしまいます。
いわゆる”伝える”力とは企業の組織行動と表現(コミニケーション)が伴うことで初めて成功するのかもしれません。
まずブランドの柱に据え、そこに注力して中身を充実させます。また、中身が充実してこそ、有効な外向けの戦略を考えやすくなります。
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